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ルール説明
ピックルボールの基本ルール
ピックルボールは、テニス、バドミントン、卓球の要素を組み合わせた、アメリカ発祥のラケットスポーツです。シンプルなルールで初心者でもすぐに楽しめるのが魅力です。ここでは、ピックルボールを始める上で知っておきたい基本的なルールを分かりやすく説明します。
1. コートと用具
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コート: バドミントンと同じ広さのコートを使用し、ネットの高さはテニスより低く設定されています。ネットの手前には、左右それぞれに「ノン・ボレー・ゾーン(Non-Volley Zone:NVZ)」、通称「キッチン(Kitchen)」と呼ばれるエリアがあります。
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パドル: 軽量で固い素材でできた専用のパドルを使用します。
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ボール: 穴の開いたプラスチック製のボール(ピックルボール)を使用します。
2. 試合の開始:サービス
(サーブ)
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サービスの方法:
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サーバーは、ベースラインの後ろから、ボールをノーバウンドで打つか、地面にワンバウンドさせてから打つことができます。(2025年ルール変更点:ドロップサーブの許可)
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パドルは腰より下の位置で、かつヘッドが手首より下の位置にある状態で打つ必要があります(アンダーハンド)。
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ボールは対角線上の相手サービスコートに着地しなければなりません。
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サービスミスのやり直し: 1回目はサービスミスをしてもやり直しはできません。サーバーは相手に1点を与えるか、サーバーを交代します。
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セカンドサーバー: 最初のサーバーが失点した場合、ペアのもう一人がサーバーになります。両方のプレイヤーが失点して初めてサービス権が相手に移ります。(詳細後述)
3. 2バウンドルール
(ダブルバウンスルール)
これがピックルボール特有の重要なルールです。
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サービスのボール: サービスされたボールは、相手コートで1バウンドしなければなりません。
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リターンのボール: サービスをリターンしたボールも、自分のコートで1バウンドしなければなりません。
つまり、サービスと最初のリターンは、それぞれ相手コートで必ず1バウンドさせてから打つ必要があります。この2回のバウンドをクリアした後、ボールがバウンドしてから打つ(グラウンドストローク)か、バウンドする前に打つ(ボレー)かは自由になります。
4. ノン・ボレー・ゾーン(NVZ:キッチン)ルール
コートネット手前の「キッチン」と呼ばれるエリアには、以下のルールがあります。
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ボレーの禁止: ボールがバウンドする前に、このエリア内でボレー(空中での直接打ち返し)をしてはいけません。
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足を踏み入れること: ボレーを打つ際に、足がキッチンラインを踏んだり、キッチンの中に入ったりしてはいけません。打った後に勢い余って入るのも反則です。
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キッチン内でバウンドしたボール: ボールがキッチン内でバウンドした場合は、そのボールを打つためにキッチンに入っても問題ありません。ただし、打った後すぐにキッチンから出なければなりません。
5. 得点とサイドアウト
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得点方法: サービス権を持つペアのみが得点できます。相手がラリー中にミスをした場合に得点となります。
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点数の数え方: サーバーのスコア、相手のスコア、サーバー番号(1人目のサーバーか2人目のサーバーか)の順に宣言します。例:「0-0-1」(ゼロゼロワン)
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ゲーム終了: 通常、11点先取で2点差をつけた方がそのゲームの勝者となります。大会やローカルルールによっては、15点や21点先取の場合もあります。
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サイドアウト: サービス権を持つペアの両方がラリーを失点すると、サービス権が相手チームに移ります。これが「サイドアウト」です。
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ゲーム開始時のみ、最初のサーバーが失点した時点でサービス権が相手チームに移ります。(「0-0-2」からスタートする慣例)
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6. 反則(ファール)
以下の行為は反則となり、相手に得点が入るか、サービス権が移動します。
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ボールがコート外に出る(アウト)
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ボールがネットにかかる
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2バウンドルールを破る(バウンドする前に打ってしまう)
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キッチンルールを破る(キッチン内でボレーを打つ、またはボレー時にキッチンに入る)
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ボールを打つ際に、パドルが腰より上になる、またはパドルヘッドが手首より上になる(アンダーハンドサービスの場合)
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サービス時に足がベースラインを踏み越える(フットフォルト)
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ボールが体やウェアに触れる
まとめ
ピックルボールは、これらの基本ルールをマスターすれば、すぐにラリーを楽しめます。特に「2バウンドルール」と「キッチンルール」に注意してプレイしてみてください。奥が深く、戦略性も高いスポーツですので、ぜひ当サークルで一緒にピックルボールを楽しみましょう